総武線千葉駅(千葉駅付近の千葉モノレール)

千葉駅付近の千葉モノレール

まろにえ通りを北へ。
津田沼駅に戻り、再び、横須賀線に乗り込む。
列車は、一路、千葉を目指して、走り出す。
しばらくすると、遠くに、蜃気楼のように浮かぶ、高層ビル群、幕張新都心
ビルの壁面が、太陽の光を受けて、きらきらと輝き、その姿は、本当に、美しい。
子供の頃、夢見た、未来とは、こういう光景なのかもしれない、と思ってしまう。
だが、今では、すっかり、バブルの夢の跡。
あの当時は、未来への扉だったのだが、もはや、過去の遺物だ。
ひょっとしたら、こんな風に、果たされ得なかった、未来の姿だからこそ、むしろ、美しいのかもしれないな。
幕張新都心の高層ビル群、まさに、どこまで行っても、辿り着けない、蜃気楼なのだ。
そんな幕張を過ぎ、さらに、稲毛を過ぎれば、もう、千葉、となる。
改札を出て、駅東側へ。
相変わらず、賑やかで、いいことだ。
だが、千葉市が、鳴物入りで、政令指定都市になった、バブルの終わり頃は、もっと、エネルギッシュだったな。
日本一の百貨店、そごうが登場するし、駐車場だけの、巨大な建物は、できるし。
モノレールが、開通したのも、同じ時期だ。
ちょうど、その頃だっただろうか。
同僚が、千葉に住んでいて、毎週のように、遊びに行っていたのは。
だから、その躍動した雰囲気を、今でも、よく覚えている。
もっとも、現在は、寂れた、というよりも、すっかり、落ち着いた、ということ、だろうけど。
そのようなことを考えながら、ふと、頭上をみやれば、幾本もの、千葉モノレールの高架が、宙を、のたうっている。
こんなものが、できてしまうなんて、やはり、あの時代は、凄かったのだな。
今さらながら、ちょっと、昔の、躍動感を思い出してしまった。
(2009年5月記)