総武線千葉駅(千葉モノレールセントラルアーチ)

千葉モノレールセントラルアーチ

中央公園の西側には、千葉駅前大通りに架かる、千葉モノレールの、セントラルアーチがある。
セントラル、というと、「中央」。ここにも、中央、という文字。
地名が、中央、だから、そうなるのだろうけど。
ただ、むしろ、自分のような、千葉の部外者に、中央、という名前を見せることで、かつての、千葉の街の、中心は、ここだったのだよ、と、伝えているような感じもする。
といっても、自分に、とっては、どうでもいいことなんだけど。
そういえば、この、中央、の北側には、栄町、という、かつての、千葉最大の繁華街が、広がっていたようだ。
今では、川崎の堀の内、みたいな場所になっている。
たしかに、一昔前には、南北に、京成電鉄千葉中央駅とJR千葉駅があり、その両駅に挟まれていた、となれば、大いに栄えていただろう、と容易に想像できる。
だが、現在は、栄町とは、名ばかり。ちっとも、栄えているようには、見えない。
千葉モノレールの駅が、あるにはあるが、鉄道の駅、京成電鉄千葉中央駅、及び、JR千葉駅は、両方とも、はるか遠くに、移設してしまった。
つまりは、取り残されてしまったわけで、仕方のないことだろう。
そんな、かつて盛んだった場所を、バブルの頃に開通した、千葉モノレールは、巡っているのだ。
まるで、高度成長を経て、置き去りにされてしまった場所に対する、その代償のようにも見える。
その代償が、バブルの頃には、可能だったのかな。本当は、どうなのか、わからないけど。
でも、とにかく、そのような千葉モノレールのおかげで、千葉の「中央」は、その立場を、なんとなく、保っているのかもしれないな。
(2009年5月記)