内房・外房線本千葉駅(都橋から見る都川)

都橋から見る都川

通りを、さらに、南へ南へと、歩いていく。
まわりの風景は、郊外、というよりも、地方のようだな。
しばらくすると、都川、と、その都川に架かる、都橋。
「中央」の次は、いよいよ、「都」か。
近くに、千葉県庁本庁舎があるので、「都」、でもいいんだけど。
ただ、街並みは、都、とは、程遠い。
以前、訪れたときは、JRの本千葉駅で、降りたのだが、千葉駅から、気軽に歩いてくるような場所ではないな。
だから、JRの他にも、千葉モノレールまで、千葉駅から、伸びているわけなんだろうけど。
このように、この場所は、千葉の街の中心からは、かなり、離れているのだが。
でも、この、都川の、流れを見ていると、とても、豊かな、土地なんだな、と思ってしまう。
川幅は、それほど広くもないが、水を、たっぷり湛え、ゆったり、うねるように、流れているからだ。
そのような河川は、肥沃な大地と、活発な水運を、もたらせてくれたに違いない。
大昔、千葉の礎を築いた、千葉氏の、本拠地が、あったのも、うなずけるな。
はるかな昔は、本当に、都みたいだったのだろう。
ところで、この場所の地名は、なんで、千葉、なんだろうか。
千葉氏は、この土地に、進出してから、名前を、「千葉」に変えていてるので、地名の方が古い。
多くの古い地名が、そうであるように、「千葉」に関しても、もう、その謂れは、わからないだろうなあ。
ただ、この場所の地名が、現在の、千葉県の名前になっている、というのは、時代の流れの、不思議さを感じてしまう。
(2009年5月記)