中央線御茶ノ水駅(東京医科歯科大学医歯学総合研究棟?期棟)

東京医科歯科大学医歯学総合研究棟?期

再び、御茶ノ水駅前に戻り、北へ。
御茶ノ水橋で神田川を渡る。
橋の下は、深い谷底。平野にある川とは、思えないような奇観を呈している。
神田川が、江戸時代の初め、駿河台の丘に溝を穿ち、流路を作ったことによる、人工河川だからなのだろう。
だから、自然では、考えられないような地形になっているのだ。
ちなみに、江戸時代より前、神田川は、飯田橋あたりから、そのまま、南に流れていたらしい。
そんな神田川なのだが、やはり、川の北側は、文京山の手、という雰囲気がするな。
ただ、その手前、つまり、神田川の北岸に、沿うようにして、壁のように、高層ビルや、施設の建物群が、並んでいる。
まるで、文京山の手を守るための、城壁のように、見えるが。
その中の施設の一つに、東京医科歯科大学のビル群がある。
付属病院医科新棟総合研究棟?期棟などの高層ビルで形成されたビル群だ。
そこに、最近、新たに、巨大な総合研究棟?期棟が加わった。(工事中はこちら
以前、見たときは、ずいぶん、薄っぺらな高層ビルができたな、と思ったものだが。
ただ、工事は終わらず、すぐに、手前に、もう一棟、建ち始め、結局、それら二つのビルは、くっ付いて、今、目の前にあるような、一つの巨大な高層ビルになった。
どういう理由で、そういう建て方をしたのか、よくわからないけど。
それにしても、この、東京医科歯科大学の建物の密集する様は、すごい。
敷地が狭い、ということもあるが、むしろ、歯医者業界の隆盛を物語っているような気もする。
例えば、どこぞの商店街の中の、ある店が、なくなったな、と思ったら、たいてい、その後には、歯医者さんが、開業したりするのだ。
そのような歯医者さんの学校(最高学府らしい)が、文京山の手の防壁として、建っている、というのは、相応しい、といえば、相応しいのかもしれない。
(2009年5月記)