山手線新宿駅(新宿駅近く青梅街道)

青梅街道

歩道橋の階段を上がり、青梅街道の北側へ。
下を見下ろすと、幅広の通りを、クルマが、ひっきりなしに通過していく。
甲州街道と並ぶ、東京の西側の大動脈だ。
大動脈なのだが、ここから、ちょっと、東に進むと、JRのガードがあり、その先は、歌舞伎町となっている。
通過するのには、時間がかかってしまう一帯だ。
自分なら、クルマで来た場合、西新宿高層ビル街の手前で、南に折れて、そのまま、南へ進み、甲州街道に入ってしまうけど。
ただ、最近は、今も、そうなのだが、駐車違反が厳しくなったり、あるいは、不景気があったり、新しい道路ができたりして、クルマの流れは、スムーズに見える。
もっとも、もう、クルマで、でかけることもないので、そのスムーズさを、実感できないのは、残念なのだが。
そういえば、歌舞伎町ばかりではなく、荻窪駅の近くも、たいてい、通るのに、時間がかかっていたな。
渋滞が始まっているとすれば、荻窪からだったかもしれない。
それに、そもそも、青梅街道の地下には、丸ノ内線が通っているのだ。地下鉄には、駅前広場はないのだが、駅が近ければ、繁華な街となるだろう。
だから、荻窪から東は、幹線道路、という感じではないかも。
そんな青梅街道なのだが、開通したのは、江戸時代初め、らしい。
江戸城増築のため、青梅街道を使って、白壁用の石灰を搬入した、ということだ。
その後、江戸時代は、もっぱら、農産物の輸送、あるいは、甲州街道の裏街道として、利用されている。
こう見てくると、あんまり、大動脈、という感じでもない。青梅と都心を結んでいるだけなので、当然かもしれないな。
ただ、最近になって、西新宿高層ビル街のあたりで、青梅街道は、拡幅する工事をしていた。もう、完成したのか、見ていないけど。
都心集積化、ということで、都心に直結すれば、大動脈たりえるのかもしれない。
こうして、歩道橋から見下ろしていると、クルマが、どんどん、都心へと、吸い込まれていくのは、そういうわけだ。
(2009年5月記)