総武線錦糸町駅(錦糸町駅北口のきれいな通り)

錦糸町駅北口のきれいな通り

高田馬場駅東西線へ。
さらに、飯田橋駅で、総武線に乗換える。
総武線の車窓から見る風景は、眩しいくらい。
今日は、いい天気、五月晴れだ。
季節が、夏へ、着実に、進んでいるように感じられる。
世の中、不景気で、沈滞ムードに覆われている、ということを、一瞬、忘れさせてくれるようだ。
錦糸町駅で下車。
数ヶ月前に訪れたときと、打ち沈んだ雰囲気は、同じなのだが、それとは、別にして、錦糸町の街は、訪れるたびに、垢抜けていくように思われる。
たぶん、この変化、半蔵門線が、延伸してきてから、激しいようだ。
駅北側に出て、西へと歩く。
眼前に広がる、美しい並木、まったく、錦糸町ではないみたい。
まるで、田園都市線の沿線を髣髴とさせる。そんな、新緑の風景。
そういえば、田園都市線は、半蔵門線に乗り入れているのだったな。
どうりで、そんな雰囲気がすると思った。
ところで、ちょっと前、例えば、バブルの頃に訪れたときは、街の様子、今とは、ぜんぜん、違っていたけど。
薄汚くて、チープ。しかも、かなり、怪しげ。
ちょっと危険で、胡散臭くて。どうしようもなく猥雑で賑やかな街だった。
でも、敷居が低くて、親しみがあって、とても、居心地がよさそうな感じだったな。
けっこう、気に入っていたのに。
そういう雰囲気が、訪れるたびに、着実に、失われていっている。
たしかに、街並みは、きれいになった。センスがよくて、落ち着いた風情さえある。
けれど、自分にとっては、なんとなく、よそよそしさが感じられてしまうのだ。
それに、そもそも、それ以前に、そんな街、あまり、お金を持っていない者には、用がないような気もするし。
これも、時代の流れなので、仕方がないけれど。
(2009年5月記)