総武線錦糸町駅(首都高小松川線高架下の公園)

首都高小松川線高架下の公園

そのまま、どんどん、南へと歩く。
すぐに、東西に伸びる、首都高の高架。
高架下は、公園になっている。
ただ、無理やり作ったような、公園なので、特に、賑やかなわけでもないようだ。
建築物の下なので、なんとなく、薄暗くて、じめじめした感じがするからかな。
そもそも、公園にするような場所でもない気がする。
そんな高架下を、西へと進んでいく。
しばらくすると、南北に伸びる通りに行き当たる。
公園は、ここまで。その先は、川になっている。
竪川、という名前の川だ。いちおう、公園も、竪川親水公園、となっているが、公園の部分は、完全に埋立てられているので、実際に、水辺があるわけではない。
ところで、竪川は、「たて」川、と、読むのだが、この「たて」は、もちろん、横に対する、「縦」である。
今の地図は、北が上になっていて、東西方向が、横になっている。だから、東西に流れている、竪川を、「縦」、とするのは、ちょっと、戸惑うかもしれない。
だが、江戸時代以前は、城に向かう方向を、「縦」、としていたらしい。
その当時の、城中心の考え方によるのだが、このことから、いかに、都市が、城を意識して、作られていたかがわかる。
今では、もちろん、城は、観光名所ではあっても、都市の中心ではない。
もっとも、城に代わる、現代の都市の中心は、なんだか、わからないが。
大手町、霞ヶ関、あるいは、巨大な商業地、だろうか。ひょっとしたら、都市に中心があるわけではなく、都市そのものが、中心、なのかも。
わからないなりに、たぶん、錦糸町に関しては、都市中心部内の、住宅地、兼、商業地、ということは、言えるかもしれない。
特に、半蔵門線が、延伸してきて、その度合いは、高まっているように見える。
ということで、こうして、川を埋立ててしまった場所も、公園として、整備しているわけかな。
(2009年5月記)