山手線品川駅(運河の上を走る東京モノレール)

運河の上を走る東京モノレール

新幹線引込線高架をくぐり、東へと歩いていく。
しばらくすると、南北に伸びる、交通量の多い、海岸通り。
海岸通りに入り、北へと進む。
すぐに、運河に架かる、五色橋がある。
その橋からは、東京モノレールの高架が、よく見れるのだ。
しかも、今しも、その高架を、モノレールの車体が、こちらに向かって、疾走してくるではないか。
もっとも、3、4分おきぐらいのダイヤなので、こういう光景、珍しくはないんだろうけど。
そういえば、東京モノレールの開業も、新幹線と、同じ頃だったな。
ということは、このモノレールの路線も、高度成長期の、申し子、ということになる。
だから、こちらの方も、実は、子供の頃に、乗った記憶が、微かにあるのだ。
ただ、羽田空港で飛行機に乗ったわけではなく、モノレールが物珍しかったので、物見遊山、ということだったのだろう。
ところで、新幹線の方は、もう、乗る機会もないのだが、さすがに、東京モノレールぐらいなら、最近でも、乗ったな。
例えば、天王洲アイルには、東京モノレールの駅があるので、便利なのだ。
開業した当時は、羽田空港への、路線だったのだが、今では、ゆりかもめのような、新都市交通の側面も、併せ持っている。
また、今後、浜松町駅から、新橋駅への延伸も、予定されているらしい。
たぶん、山手線の東側を北へ伸び、汐留シオサイトとの間を抜け、ゆりかもめの駅とJRの駅の間に、達するのだろう。
だが、さらに、東京駅、というのは、ちょっと無理かな。
外堀通りの上を、北上して、東京駅の八重洲口、というが、一番、可能性は高いのだが、銀座を、通らなければならないでの、もう、その時点、だめだ。
それはそれとしても、高度成長期の乗り物が、未だに、進化を続けている、というのは、すごいことに違いない。
土色に濁り、渦を巻いている、運河の上を、力強く、疾走していく姿は、伊達ではないのだ。
(2009年5月記)