山手線渋谷駅(渋谷道玄坂)

渋谷道玄坂

高田馬場駅から山手線へ。
渋谷駅で下車。新宿よりの改札を出る。ハチ公口、というのかな。
渋谷の街なんて、本当に、ひさしぶりだ。
なんで、最近は、足が遠のいているんだろう。
用がないから、というわけでも、なさそうだが。
以前だって、特に、渋谷には、用はなかったはず。それでも、よく来ていたけど。
それにしても、相変わらずの、賑わいようだな。
群衆の波に、巻き込まれるようにして、駅西側のスクランブル交差点へ。
スクランブル交差点を囲む、宣伝用の電光掲示板が、いつのまにか、多数、設置されている。ちょっと前までは、一つだけだったのだが、いつから、増えたんだっけ。
ふと、「ブレードランナー」、という、昔のSF映画を思い出してしまった。その映画にも、巨大な、宣伝用の電光掲示板が、随所に、登場するのだ。
そういえば、「ブレードランナー」の設定している、時代まで、後、10年。もう、そんなになるのか。
でも、この、とても明るいとはいえない、SF映画の未来像にすら、現実は、追いついていない。追いついているのは、目の前の電光掲示板ぐらい。
それは、いいことなのか、案ずるべきことなのか。
信号が、青になった。
一斉に動き出す、群衆の波。自分も、その波の一つとして、道路の反対側の、歩道を目指して、歩き出す。
さらに、西へ歩いていくと、幅広の通りは、すぐに、二手に分かれる。
北西方向が、文化村、そのまま、西へは、道玄坂だ。
今回は、道玄坂に向かう。
この西へ伸びる、道玄坂と、北へ伸びる、山手線の間、扇状の一帯が、渋谷の街になっている。
だから、蜘蛛の巣でいうと、横糸に当たる、道路を使うと、渋谷の街は、動きやすい。
例えば、道玄坂からだと、道玄坂小路、だろうか。
なんて言っても、渋谷に来ないのなら、どうでもいいことだな。
すべては、過ぎ去った、昔のことだ。
(2009年5月記)