田園都市線池尻大橋駅（大橋付近目黒川）

プリズムタワーを過ぎると、すぐに、目黒川に架かる橋。
この橋が、大橋、なんだろうけど、目黒川自体が、とくに、大河、というわけではないので、もちろん、長大な橋、というわけではない。
では、なぜ、大橋、なのだろうか。
その謎の、手掛かりは、最寄り駅、池尻大橋駅の駅名にあるのかも。
もっとも、この駅名も、池尻大橋、という橋が、あるわけではないので、混乱してしまうかもしれないが。
たぶん、池尻、と、大橋、を足して、駅名にしてあるらしい。
つまり、この場所には、目黒川だけではなく、池も、あった、ということだ。
かつては、台地から、低地に、一気に、流れ下った、目黒川が、いったん、その低地で、淀んで、池、沼沢地を、形成していたのだろう。
北から、流れてくる、空川、などの、別の川も、沼沢地へ、流れ込んでいたようだ。
そのような池を、渡るには、やはり、長大な、橋でなければ、無理だったはず。
その長大な橋こそが、大橋、なのだ。
ただ、今では、そうした地形は、なくなり、橋も、普通の橋になっている。地名に、「大橋」、が残るばかり。
ひょっとしたら、今、ジャンクションを作っているあたりが、かつての、池のあった場所かもしれないな。
さらに、あろうことか、大橋から上流の、目黒川は、塞がれて、ほぼ、地表から、消滅してしまった。
この場所で、川水が、地表に流出しているので、かろうじて、大橋は、橋の役割は、担っている、という状態だ。
今後、流水の復元、なんてことは、まず、ないだろうし。
時代の流れを、感じるなあ。
（2009年5月記）