山手線新橋駅(新橋飲み屋横丁)

新橋飲み屋横丁

高田馬場東西線に乗換え、大手町駅で下車。
地上に出て、永代通りを東へ。
JRの高架の手前で、南へ向かう。
歩いていくと、すぐに、東京駅。
大手町駅と東京駅は、連絡駅ではないが、乗換えてみた、ということだ。
特に、東西線大手町駅のホームは、JRの東京駅と、近いので、乗換えよう、という気になる。
たぶん、その距離、京葉線東京駅ホームと、他のJR東京駅ホームとの距離と、同じぐらいかもしれない。
今回は、いったん、地上に出たのだが、地下道を歩くと、もっと、近く、感じる。
ところで、地下道の方が、近く感じるなら、なぜ、今日は、地上に出たか、というと、ちょっと、天気を確かめたかったのからだ。
雨の心配、というよりは、やはり、相変わらずの曇り空で、気になる。
梅雨の最中なので、曇りなのは、普通なんだけど。
ただ、こうも、太陽を、見ない日が続くと、さすがに、不安な感じだ。
東京駅、丸の内寄りの改札を抜け、ホームへ。
山手線に乗り込む。
やはり、今日も、曇天なのだな。
天気も曇りなら、景気も曇りみたい。一頃の、嵐は、治まったけど。もう、景気がいい、なんてことは、ないかもしれない。
これが、普通だと、思えば、随分、楽なのだが。世の中、そういう風には、なっていないしな。
そんなことを考えているうちに、山手線は、新橋駅のホームに、静かに滑り込む。
駅西側に出て、南へ。
ニュー新橋ビルの南側には、烏森通りが、西に伸びているが、その通りの、さらに、南側には、飲食店街が、広がっている。
いわゆる、サラリーマンの、歓楽街なのだが。
懸命に働いて、そのマイナス分を、こういう、ささやかな飲み屋の、歓楽をもって、補う。
そして、それで、すべて、事足りていたのだ。一昔前は、それが、普通だったんだな。
そういうバランスを、世の中は、もう、保てないような気もする。
(2009年6月記)