山手線新橋駅(烏森神社参道)

烏森神社参道

休日の、しかも、昼間なので、閑散としているんだろうけど。
やはり、なんとなく、寂しい雰囲気が、漂っている。
それは、気のせいなのか、景気のせいなのか。
あるいは、最近、ずっと続いている、曇天のせいかな。ちょっと、わからない。
さっきの烏森通りに戻り、西へ歩く。
しばらく、進むと、烏森神社の参道が、北に伸びている。
そういえば、このあたりの地名は、そもそも、烏森だったはず。
新橋、というのは、東側、銀座の南を指していたのだが。
今も、新橋演舞場が、銀座六丁目にあるのは、その名残りだろう。
烏森が、新橋になったのは、鉄道の駅、新橋駅が、移ってきてかららしい。
駅名が、烏森駅から新橋駅になったので、一帯の地名も、新橋になってしまったのだ。
こういう例は、特に、烏森だけでなく、いたるところにあるので、仕方がないことだけど。
参道に入って、社殿へと進む。
参道は狭く、路地のよう。そして、その両脇に、飲食店が、軒を連ねている。
かなり、昔の写真を見ても、この光景、まったく、変わっていない。賑やかな感じで、なかなか、いいと思うが。
江戸時代は、もう少し、普通の神社だったらしけど、明治時代になり、近くに花街ができて、こんな風に、飲み屋街に、埋もれるようになったそうだ。
烏森神社の、門前街、と考えれば、いいかもしれない。
もしそうだとすると、新橋のサラリーマン憩いの場も、実は、烏森神社の、門前街、ということになる。
夜毎、お神酒が、酌み交わされているわけか。
そうして、その甲斐あって、景気がよくなれば、いいんだけど。
無理かな。
(2009年6月記)