山手線新橋駅(汐留西地区再開発工事現場)

汐留西地区再開発工事現場

南北に伸びる、幅広の、交通量の多い、第一京浜を渡って、通りの東側へ。
第一京浜と、JR高架の隙間には、汐留シオサイトがある。
汐留シオサイトの、JR高架の西側に、はみ出した部分だ。
それほど、大きくはないが、ファッショナブルなビルが、建ち並んでいる。
イタリア街、という、コンセプトらしい。
汐留シオサイトには、機能面だけの、巨大な、オフィスビルばかりではなく、文化的な面も、含んでいる、ということだろう。
ただ、いまだに、更地も多く、完成してもいないし、街として、機能しているのかどうか、疑わしい気もする。
そもそも、なんで、「イタリア」、なんだろうか。意味は、あるんだろうが、今さら、考えても、仕方ないだろうな。
そうしてみると、JR高架東側の、汐留シオサイトにあるような、巨大なオフィスビルが、一棟、この場所に、建っていれば、よかったのかもしれない。
今となっては、もはや、遅いけど。
そんな、イタリア街に入って、さらに、東へと、歩いていく。
しばらく進んでいくと。汐留西地区再開発の工事現場。
ビルのデザインは、たぶん、まわりと調和させるんだろうけど、規模、大きさ、から考えて、イタリア街、という、コンセプトは、このビルの計画をもって、破綻したみたいだな。
この不景気に、イタリアの街並み、なんて、わざわざ、作ってみせる、違和感に、誰かが、賢明にも、気付いたのかもしれない。
映画のセットのような、張りぼての街を作っても、張りぼては、張りぼて、なのだ。
景気がよければ、それで、いいんだけど。
時代の流れなので、仕方ないなあ。
(2009年6月記)