山手線新橋駅(日比谷通り付近環状2号線工事現場)

日比谷通り付近環状2号線工事現場

赤レンガ通りを過ぎて、さらに、西へ。
通りの名前にある、赤レンガ、というのは、明治時代になって、火事を防ぐために、導入された、建材、ということらしい。
だから、かつては、この通りの両脇に、レンガ作りの建築物が、軒を連ねていたのだろう。
そのような通りとしては、銀座煉瓦街が、最初であり、有名でもある。そういえば、新橋の駅近くの、高架もレンガ作りだな。(外装だけなんだろうけど)
しかし、残念ながら、明治時代のレンガ作りの建築物は、あまり残っていないようだ。
特に、レンガ街発祥の地、銀座煉瓦街、あるいは、目の前の赤レンガ通りには、まったく、残っていない。
同じ防火目的の、川越土蔵造りは、今でも、残っていて、観光地化しているのに、対照的だな。
ただ、土蔵、というと、豪商や豪農が、私腹を溜め込んでいそうな、隠微な感じがする。対して、レンガ作りだと、モダン、ハイカラ、といったような、万人が共有しうる、明るい未来、という雰囲気なんだが。
つまり、文明開化、モダン、ハイカラ、なんて、儚いもの、ということかもしれない。
そして、時代に置いていかれれば、レトロになってしまうのだ。
将来、環状2号線が、開通すれば、さらに、あたりは、一変するだろう。
だとすると、文明開化の、レトロ歴史テーマパークが、いいのかも。
もっとも、今さら、レンガ作りの、建物を復元するのは、無理だろうけど。
ところで、更地は、まだまだ、西へと続くのだ。
もう、日比谷通りまで、来てしまった。
ここまで来ると、さすがに、新橋の界隈、という感じではなくなる。
いよいよ、虎ノ門の領域だろうな。
さらに、環状2号線工事予定地の、更地は、西へと伸びている。
(2009年6月記)