有楽町線要町駅(谷端川緑道池袋西部)

谷端川緑道池袋西部

実は、この道路予定地のあるあたり、仕事の関係で、何度か、訪れたことがあるのだ。
近くに、今もあるのかどうか、わからないけど、山手通り沿い、ハタスポーツプラザ、というのがあって、よく覚えている。
都心部の、今風の、テーマパーク、とは、違って、本当に、地方都市によくある、遊技場兼社交場、という感じだったな。
昭和の時代の遺物みたいで、レトロな雰囲気。
ただ、それを売りにした、テーマパーク、ではなくて、もちろん、こちらは、本物なのだが。
あとは、激安ショップだの、何十年も前からありそうな、喫茶店、中華料理屋、それに、焼肉屋
そして、交通量の多い、山手通り、見上げれば、上空には、首都高の高架。
こうして見ると、閑静、という言葉とは、かけ離れていることが、わかるのだが。
でも、どうしてだろう、とても、とても、懐かしい。
今は、どうなってるのかな。
忘れ去られた街は、そのまま、忘れられたままなら、いいのかもしれないけど、そういった場所は、いつしか、再開発の場になる。その後は、消えてゆくものだ。
そう考えると、ちょっと、心配だが、最近、行っていないので、わからないな。
いつまでも、懐かしさに浸っているわけには、いかない。先を急ごう。
谷端川緑道を、さらに、南へ南へと、歩いて行く。
南へ進むにしたがって、気のせいか、家並みも、池袋本町付近のような、うらぶれた感じから、閑静な雰囲気に変わっていくように、思える。
もう少しで、要町。池袋駅西口から、西へ、まっすぐ、伸びる、大通りがあるはず。
ひょっとしたら、昔の、レトロな池袋の街と、目白のような、今風の、池袋の街の、分水嶺は、この、東西に伸びる、大通りなのかもしれない。
もっとも、今は、境界線であっても、将来、懐かしい街は、なくなるのだろう。
それは、仕方のないことだけど。
(2009年6月記)