南北線麻布十番駅(麻布十番駅一の橋公園のオブジェ)

麻布十番駅一の橋公園のオブジェ

高田馬場駅から東西線飯田橋駅南北線に乗り換える。
麻布十番駅で下車。
地上に出ると、一の橋公園。上空には、首都高の高架が、幾本も、絡み合うように、うねっている。
いつものことだが、地上に出た瞬間、方向感覚を失ってしまった。
どういうわけか、大通りの向こう、西側に伸びる、麻布十番商店街が、北へ伸びているように、錯覚してしまうのだ。
その錯覚を、振り払うのには、とにかく、近くを、流れる、古川を、渡ってしまうのが、一番いい。
渡って、そのまま、まっすぐ行けば、東側、芝公園の方へ、ということが、すぐに、頭に入る。
そういうわけで、方向感覚を、取り戻せるのだ。
ところで、今、いる、一の橋公園、いったい、いつできたのだろう。
いろいろ、妙な、オブジェが、あるところを見ると、自分が住んでいるところも、押し並べて、そうなんだが、バブル以前の、安定期の頃、なんだろうな。
ただ、どういうわけか、そんな、昔からあるようには、思えない。
そう思うのは、地下鉄南北線が、開通したとき、初めて、訪れたからだろうか。
でも、この公園、バブルの頃、一世を風靡した、テレビドラマ、「東京ラブスーリー」に、出てきたのだ。それでも、つい、最近まで、そのことに、気付かなかった。
気が付かなかった、というよりも、結び付かなかった、という方が、正確かな。
ひょっとしたら、一の橋公園、ではなくて、一の橋公園のような、妙なオブジェが置いていある公園が、当たり前のようにあった、バブル期以前の時代の、実感が持てないのかもしれない。
だから、方向感覚を失う、ということでもないのだろうけど。
でも、ちょっと、わからないな。
(2009年6月記)