常磐線金町駅(ヴィナシス金町タワーレジデンス)

ヴィナシス金町タワーレジデンス

以前来たとき、金町駅の北口にも、行ってみたけど、本当に、何もなかったなあ。
特に、バブルが崩壊して以降は、集積化、ということで、郊外であっても、各拠点駅が、再開発され、その駅前で、用が足りてしまうことになる。
そうなれば、都心近くの、金町のような繁華街に降り立つ、なんて、ないわけだし。
郊外の住民は、そんな街を、電車で、素通りするだけ。そのうち、忘れ去られ、寂れていくしかない。
そして、結局、歴史的、レトロのテーマパークになるか、再開発地になるか、選択を迫られるのだ。
金町は、再開発、ということになったわけか。
常磐線沿線は、それほど、歴史はないので、再開発、が多いのかもしれない。
そういうわけで、南口は、かなり、きれいになったな。
この間、来たときも、北口は、ともかくとしても、南口には、まわりからは、妙に、浮いたような、しゃれたお店が、ちらほら、出現していた。
今は、もはや、浮いたような感じはしない。
昔の錦糸町みたいで、よかったのだけど、昭和レトロの趣は、なくなってしまったみたいだ。
南側に歩き、商店街に入っていく。
以前、訪れたときの、活気溢れた、迷路のような、商店街が、迎えてくれるのかと思ったが。
何もないではないか。
南口の駅前広場に面した部分は、あまり、変わっていないけど、その、内側が、そっくり、なくなっている。
その代わりに、高層住宅、ヴィナシス金町タワーレジデンスが、聳え立っているのだ。(工事中はこちら
たぶん、ショッピングセンターなども、併設されているのかもしれない。
だから、商店街は、いらなくなってしまったのだ。
工事中のとき、来ているのだが、金町駅の南側を通る、水戸街道沿いに、建つのかな、と思っていたけど。
アーケードに覆われた、レトロな商店街が、高層住宅の周りにある、なんてのも、一興かな、とも考えたのだが、そんなわけはないな。
時代は、動いていく。
もう、昔の金町は、遠く過ぎ去り、彼方へ行ってしまった、ということだ。
(2009年6月記)