京成金町線京成金町駅(京成金町駅舎)

京成金町駅舎

水戸街道を東に歩き、途中、北へ。駅前に戻る。
たしか、水戸街道まで、アーケードが、伸びていたように、記憶しているが、そんなものは、もう、ない。
アーケードのある商店街、というのは、個人的には、好きなんだけど、最近は、こんな風に、撤去されてしまうことが、多いようだ。
アーケードを取り払うと、陽光が、直接、射し込み、たしかに、明るくなって、いいような気がする。
でも、むしろ、閑散としているのは、気のせいなのかな。白々しい、寂しさもあるし。
それに、時代遅れの、古臭いお店が、痛々しく感じる。
アーケードに覆われていれば、そんなお店も、燻し銀の、趣があったはずだ。
こういう明るさ、強者が、弱者を、無理強いに、白日の下に、引き摺り出してくるような、そんな残酷さ、冷酷さを、感じてしまう。
だから、好きではないのだ。
金町駅南口広場に出て、西へ。
広場の西端に、真新しいが、こじんまりとした、京成金町駅の駅舎がある。
さっそく、ホームに入ろうと思ったが、次の発車まで、しばらく時間がありそうだ。
都心の通勤路線とは、思えないような、のんびりした、雰囲気がするな。
たぶん、さっき、見てきた、水戸街道を、踏切で横切っている、ということが、大きいと思う。
つまり、激しい交通渋滞を招くので、列車の本数を、増やせないのだ。
増やせないうちに、都心のローカル路線になっていき、水戸街道は、高架で、その上を、越えていくことになる。
本来なら、まず、京成金町線を高架にして、さらに、水戸街道のほうは、地下道にすれば、よかったかもしれない。
もっとも、なんでもかんでも、便利になって、忙しくなれば、いいのだろうか、と、最近は、思ってしまうけど。
たまには、のんびりした、場所があっても、いいような気もするな。
まだ、当分、列車は、来ないので、近くで、昼飯。
そばを食べた。老舗のそば屋でなく、立ち食い。それがいいのだ。
(2009年6月記)