常磐線亀有駅(亀有駅南口駅前広場)

亀有駅南口駅前広場

矢切の渡し船着場から西へ。
来た道を引き返す。
寅さんなら、意気揚々として、これから、柴又の、懐かしい街に、向かったことだろうが。
自分には、なぜか、そういう気分は、湧き上がってこないな。
土手を乗り越えて、江戸川の河川敷から外へ。
そういえば、寅さん記念館、なんて、あったが。また、今度にしよう。それにしても、すっかり、テーマパークづいているな。
もっとも、帝釈天だけでも、十分に、テーマパークには、なったかもしれないけど。
夏の暑い日差しの中、道路を西へと、歩いていく。
他にも、八幡神社などがあって、興味深いが、こちらも、また、今度。
再び、賑やかな、帝釈天参道を抜けて、駅前へ。
お土産の一つでも、買って行こうかと、一瞬、考えたが、妙に、値段が高いので、やっぱり、やめる。
ようやく、柴又駅のホームに辿り着く。
辿り着いたはいいが、なかなか、次の電車が、来ないのだ。行ったばかりらしい。
待っていると、ホームには、観光客が、集まり始める。
さくらさんを待つ身であれば、このような待ち時間も、ずいぶんと、感慨深いものになったかもしれないけど。
ホーム上が、観光客の、浮かれた、雰囲気で、いっぱいになった頃、ようやく、のろのろと、電車が入ってくる。
終点、京成金町駅に着き、すぐに、常磐線金町駅へ。
駅周辺は、すっかり、変わってしまって、昔の面影はなくなってしまったなあ。
ちょっと前までは、本当に、寅さんが歩いていても、おかしくないような、感じだったのに。時代の流れは、早いものだ。
すぐにやってきた、常磐線の列車に乗り込む。
中川を越え、隣の駅、亀有駅で下車。
昔は、よく、亀戸駅と間違えたものだが。
まずは、南口に出てみる。
こちらは、金町駅よりも、早く、再開発され、駅前が、下町とは思えない。
そんな亀有駅なのだが、なんで、この駅で、降りたかというと、寅さんの次は、マンガの両さん、という趣向、なのだけど。
それにしても、亀有駅というのは、何もないなあ。だからこそ、両さんの舞台になったのかもしれない。
(2009年6月記)