東武伊勢崎線春日部駅(BELISTAタワー春日部)

BELISTAタワー春日部

長閑な街中を、西へ、歩いていくと、突然、巨大な、高層住宅が現れる。
最近、竣工した、BELISTAタワー春日部だ。(工事中はこちら
いちおう、駅前の高層住宅、なんだろうが、以前、来たときは、随分、辺鄙な場所だなあ、と思ったものだ。駅からは、ちょっと、遠いし。
でも、できあがってみると、まわりも整備されているので、それなりに、新興住宅地のようには、見えるな。
ふと、BELISTAタワー春日部の地階を見ると、何かのキャンペーンで、たくさんの風船が、飾り付けてあった。
お祭りと、連動している催しなのだろうか。ちょっと、わからない。
そのうち、いくつかの、風船が、結び目が解けたのか、ゆらゆらと、上空に上りだす。
風船は、BELISTAタワー春日部の壁面に、付かず離れず、まとわり付くようにして、上って行き、やがて、小さな点のようになって、どこかへ行ってしまった。
空高く浮かんだ風船は、いつかは、また、地上に落下していくだろう。
落ちたら落ちたで、処分に困る、やっかいな、ゴミになるに違いない。
これは、ひとときの、興のため、ということが、後々の、禍根になることもある、なんていう、奥深い喩え、なのかな。そんなわけないけど。
とにかく、風船を、空へ、飛ばすのは、よくないな。
ところで、この高層住宅の、ちょっと離れるが、北側を、古利根川が、東へと流れている。
川の近くは、住環境がよくないので、下町になったり、商店街ができたり、こうして、高層住宅が建ったりするわけだ。
さらに、再開発されて、整備されるたりする。
BELISTAタワー春日部の南側にも、真新しい、幅広の道路があるが、以前来たときは、細い道路しかなかったな。この道路も、BELISTAタワー春日部に合わせて、整備されたのだろう。
こうして、古いものは、なくなっていく。
なくなったものは、もう、二度とは、戻らないのだ。思い出に残るだけ。
それでいいのなら、いいんだけど。
(2009年7月記)