中央線中野駅(中野サンモール商店街入口)

中野サンモール商店街入口

中野駅南口から、南北に伸びる中野通りに入り、北口へ。
なぜ、わざわざ、中野に来たのか、というと、古めかしい駅舎を見に来たわけではなく、駅南口、中野通り沿いに、高層ビルの工事現場があるので、それが目的だったのだ。
だけど、まだ、着工はしていなかった。ちょっと、フライングだったな。
せっかく来たので、中野で、最も有名な、中野ブロードウェイを見ることにする。
北口駅前広場へ出ると、すぐ正面には、中野サンモール商店街。
中野ブロードウェイの手前、南側にある商店街だ。
だから、中野サンモール商店街を通っていけば、中野ブロードウェイに辿り着く。
もっとも、中野ブロードウェイと中野サンモール商店街、ほぼ、くっ付いているので、商業施設としては、一体、と考えてもいいんだけど。
そんな中野サンモール商店街なのだが、昭和の初め頃、郊外化が始まり、城東からの移住者が増えたことで、誕生したらしい。
当初は、中野北口商店街、という名前の、ごく普通の商店街だったようだ。
もちろん、その頃、中野ブロードウェイは、まだ、登場していない。
ところで、中野サンモール商店街、といえば、アーケードなのだが、高度成長期の初めに、設置されている。
当時、特に、先立っているとか、珍しい、ということではなく、アーケード化は、全国的な現象だったようだ。
戦後も終わり、これから、高度成長期が始まる、そんな時代の、ささやかな、贅沢として、導入されたのだろうか。
実際、アーケードのある商店街を見ると、細長いデパートのような感じもするし。
屋根を取り付けるだけで、設置は、簡単なんだろうけど、雨が降ったときは、濡れないで済む。暑いときは、日射を遮ってくれるし、寒い時は、建物の中になるので、温かそうだ。
このようなアーケードの商店街を訪れた、お客さんは、これで、やっと、戦後も終わり、平和な時代がやって来た、と実感したんだろうな。
(2009年7月記)