中央線中野駅(中野ブロードウェイ)

中野ブロードウェイ

中野サンモール商店街の中を歩いていくと、その先には、中野ブロードウェイ
建物は、完全に、別々なのだが、商店街としては、連続性があるので、違和感なく、行き来できる。
うまく、作ったものだ。
中野ブロードウェイに入ると、脇にすぐ、エスカレータがある。
そのエスカレータで上へ行くと、2階、ではなく、3階へ。
2階が、吹き抜けになっているのだ。
今では、吹き抜け、という構造の建物は、珍しくはないだろうけど。
そのまま、エスカレータで3階へ上がると、すぐに、ゲームセンターがあったりする。
そのゲームセンター、今も、あるのか、わからないが。
有名な「まんだらけ」があるのは、たしか、このフロアかな。
以前、何回か、行ったことがあるけど、今は、まったく、行く気はしないなあ。
中古CD屋もあって、こちらも、同じ。
2階に降りると、食事処などがあったりする。
特に、行列ができるようなお店ではなくて、それが、いいのだろう。
そういえば、たしか、駅や電車の忘れ物を専門で、売ってるお店が、あったっけ。
今もあるのだろうか。
忘れ物なので、本当に、安いのかと思い、安さ目当てで、行ったことがある。
でも、実用的なものは特にないし、安いわけでもないし。ようするに、お遊び、洒落、として、売っているわけで、安いから、売っているわけでもないらしい。
なんか、2階も3階も、生活必需品とは、縁遠い、ショッピングセンターなわけだが。
そんな中野ブロードウェイができたのは、高度成長期の最盛期。
今もそうらしいが、高級住宅棟、として、完成している。往時は、沢田研二が、住んでいた、ということだ。
ただ、低層階は、中野サンモール商店街と、くっ付けて、ショッピングセンターにしたらしい。
高級住宅の地階が、商店街。今では、まったく、考えられない、発想だな。
もっとも、マニア向けのお店は、当初、なかったはずだ。そもそも、そんなお店自体が、存在していなかっただろうし。
マニア向けのお店が現れるのは、やはり、安定期、バブルの頃からだろう。
そして、現在は、商店街があって、その上に、マニア向けのお店、さらにその上に、幾重にも重なる、高級住宅フロア、という風になっている。
つまり、生活必需品を売る商店街の上に、生活必需品の値段で、生活必需品とは、対極の、マニア向けの商品売場、そして、生活必需品とは無縁の、高級住宅、というわけか。
ひょっとすると、この構図、中央線文化を表しているような気もする。
もし、そうなら、中央線文化の正体、というのは、生活必需品の上澄み、なのかな。
わからないけど、そんなところかもしれない。
(2009年7月記)