山手線神田駅(東口南側見た神田駅)

東口南側見た神田駅

常盤小学校の前の通りは、江戸通り、という名前らしい。
雰囲気的には、さもありなん、というところだ。
江戸時代と、どう関係しているのか、わからないけど。
その江戸通りから、北へ伸びる、細い道路に入り、そのまま、北へ。
だんだん、街並みが、繁華な感じになってくる。
さらに、歩いていくと、神田駅の南側に、ひょっこりと、出てしまう。
相変わらず賑やか、と書きたいところだが、まだ、昼間なので、神田駅周辺の繁華街は、とても静か。
まるで、街全体が、眠っているような気がする。
日が落ちて、お店に、明かりが灯る頃に、目が覚めるのであろう。
こんな街、どこかにあったような。
そう、サラリーマンの憩いの場所、新橋駅周辺だ。
南の新橋、北の神田、というわけか。
新宿や錦糸町、あるいは、渋谷、池袋にも、繁華街があるけど、雰囲気がちょっと違う。たぶん、これらの街は、郊外との境目に位置するからだろう。
もっとも、郊外と接していれば、新橋や神田と、どう、違うか、よくわからないけど。
ただ、サラリーマンの憩いの街として、共通点がある、新橋と神田、相違点もある。
神田は、江戸時代の城下町、日本橋も近く、歴史がある感じがする。
だからだろうか、猥雑さが、ないのだ。猥雑さがなくとも、やっていける繁華街だから、だろうが。
逆に、新橋には、猥雑さが、少しはあるな。
だが、郊外との境界の街、新宿、錦糸町、渋谷、池袋に比べれば、微々たるものかもしれない。
ここまで、考えてきたら、ふと、思い付いた。
ひょっとすると、このような、郊外と接している繁華街の特徴は、この、猥雑さなのかもしれない、と。
でも、なぜ、猥雑さがあるのか、わからない。後で、また、考えてみよう。
ということで、まだ、眠っている街、神田を、歩いていく。
起こさないように、静かに、歩を進めながら。
(2009年8月記)