山手線神田駅(神田駅付近東北縦貫線工事現場)

神田駅付近東北縦貫線工事現場

神田駅の東側を、北へ北へと、歩いていく。
JRの高架下にも、いろいろな飲食店があるが、ほとんどは、閉まったまま。
今日が、休日、ということもあるかな。
そんな、ちょっと、閑散とした、神田駅を通過していく。
やがて、神田駅の北側、中央通りと、もう一本の通りが、斜めに交差する場所へ。
そこで、中央線は、西へと、離れていく。一方、山手線、京浜東北線、新幹線の高架は、北へ北へと、伸びている。
それらの高架に沿うように、北へ進んでいく。
ふと、高架と高架の狭間を見てみると、何か、工事中。
たぶん、東北縦貫線を建設しているのだろう。
ひさしぶりの、鉄道新線だ。
昨今は、経済成長が、当たり前ではなくなったので、鉄道の、派手な新路線、というのも、めっきり、なくなってしまったな。
東北縦貫線も、いちおう、新線なのだろうが、複々線化と同じ、線増、のような気もする。
ひところの、新路線に比べれば、とても、地味な新線だ。
開通しても、山手線、京浜東北線の乗客が、移ってくるだけ。それはそれで、とても、画期的なことなんだろうけど。
あと、駅は、上野駅と東京駅だけになりそうなので、山手線、京浜東北線に対する、急行、という意味合いもあるようだ。
とても、便利になるだろう。
ただ、乗客が増えるわけではない。
もっとも、どこか、何もないところに、新しい鉄道を敷設し、ニュータウンを作る、なんて、もう、あり得ないだろう。
だから、むしろ、単に、乗客を、増やそう、なんて、試みない方が、いいに違いない。
東北縦貫線のような、地味な、新線は、今の世の中、正解なのだ。
(2009年8月記)