横須賀線東戸塚駅(東戸塚駅東口オーロラシティ)

東戸塚駅東口オーロラシティ

今度は、駅東口へ。
駅西口も、ニュータウンという趣だが、駅東口の方は、完全な人口地盤の上に築き上げられた街なので、いっそう、未来的に見える。
初めて、東戸塚を訪れたときは、高層住宅が、一棟ぐらいで、あとは、広大な、穴があっただけなのだが。
いったい、これから、どうなるのか、と思ったら、人工地盤で覆い、その上は、ショッピングセンターになったようだ。
駅自体も、新しいし。こうなると、なにからなにまで、未来的なのだな。
でも、その未来、というのは、高度成長期の延長上に、あったのかもしれない。
今、こうして、目の前の、巨大な人工建造物群を、見ていると、どういうわけか、レトロな感じもしてしまうからだ。
つまり、未来は、未来でも、現在からの「未来」、ではなく、一昔前、高度成長期からの「未来」、なのではないかな。
例えば、ここと、似ているとすれば、多摩ニュータウン駅がある。
昔、多摩ニュータウンに行ったとき、このような、巨大人工建造物に包摂されながら、未来へと進むのは、実に、頼もしく、感じたものだ。
しかし、今は、大丈夫なのかな、という気持ちで、いっぱい。肥大になり過ぎて、身動きできなくなった、過去の文明を、想起させてしまうから。
現在なら、さっき、訪れた、ベリスタタワー東戸塚みたいなのが、駅近くにあって、あとは、駅に直結した、ショッピングセンター、そして、スーパーがあれば、いいような気がする。
コンパクトシティ、というわけだ。
もっとも、今さら、コンパクトシティ、なんていわれても、困るだろうが。
将来は、バブルの頃の、レトロテーマパークになるのかな。
そして、上野の聚楽台、松竹デパート、みたいになるんだろうなあ。
(2009年8月記)