西武新宿線東村山駅(東村山駅東口)

東村山駅東口

西武新宿線で、東村山駅へ。
改札を抜け、東口へ出る。
昔は、電車でも、クルマでも、よく来たものだ。
よく来た、といっても、用事があったわけではなく、通過しただけなのだが。
村山駅の南側には、新青梅街道が、東西に伸びているし、すぐ、東側には、府中街道が、南北に伸びている。それに、西武線も通っている。
交通の要衝なのだな。
階段を降りて、東口駅前広場に降り立つ。
目の前には、整備された、駅前広場。東にまっすぐ伸びる、メインストリート。
地方都市、というよりは、典型的な、郊外のベッドタウン、といった方がいいだろう。
そんな東村山なのだが、自分にとっては、けっこう、身近な場所だけど、たぶん、世間では、かなり、マイナーな地域に違いない。
たぶん、東村山に関して、世間で、もっとも、有名なのは、志村けん、なのかも。
いちおう、駅前広場、降り立ったところの、北側に、志村けんが記念植樹した、立派な、欅が植わっている。
ただ、それを示すような、記念碑や、説明板のようなものは、まったくない。
ひょっとしたら、この、記念植樹、志村けん東村山音頭に対して、だからかな。
東村山音頭、というのは、東村山が、地方都市として、最後の復活を託した、ご当地ソングなわけだが。その割には、効果はなかったみたい。
高度成長期の終わり頃、その歌を、志村けんが、揶揄した感じで、取り上げ、それが、一世を風靡してしまう。
地元の受け取り方は、複雑だったのかも。
そして、その後、地方都市、東村山は、郊外のベッドタウンになっていく。
このパターン、バブル期直前に、有名になった、「なぜか埼玉」と似ているな。
こちらも、その後、地方が、都心の郊外へと、組み込まれたんだっけ。
そういうわけで、地方都市、東村山は、消滅し、あとには、駅前に、欅が、残ったのだが、そこには、志村けん東村山音頭について、何も、説明するものがない、ということなのかもしれない。
将来的には、何か、設置されるのかもしれないけど。
(2009年8月記)