武蔵野線新秋津駅(新秋津駅前広場)

新秋津駅前広場

梅岩寺から、南へ歩くと、すぐに、東西に伸びる、府中街道に出る。
府中街道に入り、東へ。
昔は、よく、クルマで、この道を、通ったものだ。最近は、来ることも、まったく、なくなったな。
府中街道は、すぐに、志木街道と名前が、変わって、さらに、東へと、伸びていく。
クルマからでも、沿道に、緑が多いことが感じられ、走っていて、気分がよかった。
そんな府中街道を、歩いていくと、しばらくして、北東に伸びる、武蔵野線の掘割。
今度は、武蔵野線に沿って、北東方向へ進む。
線路を辿れば、駅に着くだろう、というわけだ。
程なくして、武蔵野線新秋津駅に到着。
新山手病院から、八国山丘陵地を経て、途中、梅岩寺に、ちょっと、寄ったが、新秋津駅まで、時間にして、46分間。
自分は、歩くのが、早いので、一般的には、1時間弱ぐらいだろうか。
そして、秋津駅から、北に、30分ぐらい、歩けば、松郷、に着く。
ということは、新山手病院(「となりのトトロ」では、七国山病院)から、松郷まで、徒歩、1時間30分ぐらい、ということになる。
メイが行方不明になって、七国山病院に行ったのでは、とサツキが言ったとき、ばあちゃんが、ここから、七国山病院まで、大人の足で、3時間はかかる、と答えたのだが。
実際、こうして、歩いてみれば、わかるが、この、3時間、というのは、間違いなく、往復の時間だろうな。
たぶん、松郷では、何度か、七国山病院の退院患者を、保養のために、受け入れてきたのかもしれない。
そういうときに、ばあちゃんは、何かの用事で、徒歩で、七国山病院まで、往復していたのだ。だから、3時間かかると、答えたのだろう。
もっとも、片道、歩いて、3時間だったら、そもそも、自転車での移動は無理だ。それに、小学6年生のサツキは、メイを探すため、七国病院の途中まで、来ている。そして、また、走って、松郷まで、戻っているのだ。
つまり、近くではないものの、それほど、遠く隔たってはいないわけだ。
しかも、往復、という、認識があるのなら、松郷と、七国山病院は、連続した、同じ世界の中にある、そう思えるな。
(2009年8月記)