西武池袋線東久留米駅(茶々丸のモデルになったスナック)

茶々丸のモデルになったスナック

実は、東久留米駅には、昔、何回か来ているが、意識していたわけではないからか、「めぞん一刻」、という感じはしなかったな。
ただ、その時は、すでに、駅前再開発で、マンションが、林立し、すっかり、きれいに、整備された後だったけど。
マンションが、林立し始めたのが、バブル期以降、「めぞん一刻」は、バブル期より前の作品なので、その頃の、雰囲気が残っていないのは、当たり前だな。
そういう、先入観があって、今回も、まったく、期待していなかったのだ。
駅東口に出て、北へ。商店街の中に入っていく。
すると、まだ、昔の、昭和の頃の、懐かしい雰囲気が、残っているではないか。
つまり、旧市街、というわけか。
こうして、「めぞん一刻」を、意識しながら、歩いてみると、案外、東久留米の街並みを、忠実に、モデルにしていることが、今さら、わかった。
もっとも、残念なのだが、今回は、「となりのトトロ」の舞台を訪れることが、主で、こっちは、おまけのようなもの。時間もないし、ゆっくり、見ていられない。
後日、もっと、予習してから、来たほうが、いいな。
とりあえず、そのまま、商店街の中を、急いで、北西に進んでいくと、六本木朱美さんの勤めていた、スナック茶々丸があった。
懐かしいなあ。思わず、バブル期前の安定期の日本を思い出してしまう。
六本木朱美さんもそうなのだが、いったい、なんで、あの頃は、あんなに、まったりした仕事振りで、生活ができたんだろう。
今の世の中のように、とげとげ、ぎすぎす、といった、雰囲気が、まるでない。
優しいマスターがいて、六本木朱美さんが、接客して。お客さんは、もちろん、地元が多いに違いない。
そういうことが、地域社会の中の、役割として、十分に溶け込んでいたのだな。
生活と社会の調和が取れていたわけだ。
それが、なんで、こんな、とげとげ、ぎすぎす、の社会になってしまったんだろう。
そんなことを考えても、時代の流れなので、仕方ないのだけど。
(2009年8月記)