都営大江戸線若松河田町駅(小笠原伯爵邸)

小笠原伯爵邸

西武新宿線中井駅へ。都営大江戸線に乗り換える。
あいかわらず、ホームは、やたらと、地下深いところにあるので、乗り換え駅のような感じがしないな。
都庁前駅で、反対方向への車両へ、乗り換える。
ここでも、乗り換えるわけだが、反対側のホームにすでに、車両が、待機しているので、こちらは、いままで、それほど、不便を、感じたことはない。
若松河田町駅で下車。
地上に出ると、団子坂があり、通りの南側には、小笠原伯爵邸、というのがある。
伯爵邸には、まったく、興味はないけど、古そうな、洋館があったので、ちょっと、立ち寄ったのだ。
今は、高級飲食店が、建物に、入居しているみたい。
ところで、伯爵、というと、日本の場合は、華族、一般的には、貴族階級の部類だ。
日本にも、こういう、特権階級が、あったんだな、と、一瞬、思ったが。
でも、特に、明治時代から戦前までだけ、特権階級があったわけではない。
江戸時代にも、当然、あったし、どの時代にも、あるものだ。しかも、連続していたりする。
例えば、小笠原伯爵の前身は、北九州の小倉藩、小笠原家である。
そして、この場所には、小倉藩下屋敷があったのだ。
ということは、たんに、江戸時代から、明治時代に、特権階級が、横滑りしただけなのだろう。
藩主も、特権階級の身分が、保証されるなら、廃藩置県で、藩が消えようが、どうしようが、どうでもよかったに違いない。
かくのごとく、特権的なるものの、根源は、本質的に、変わりがたいものだ。
もっとも、小笠原伯爵邸は、今、レストランになっているけど。
ただ、定食屋とか、居酒屋になったわけじゃないので、やっぱり、変わっていないのだな。
(2009年8月記)