山手線新大久保駅(新大久保駅付近大久保通り)

新大久保駅付近大久保通り

細い道を北へと歩いていく。
しばらくすると、東西に伸びる、大久保通り。
こちらも、インターナショナルな雰囲気がいっぱいだ。
ただ、職安通りは、コリアタウン一色なのだが、こちらは、もう少し、多国籍な感じがする。
たぶん、職安通りが、新しい道路、大久保通りが、江戸時代からある、古い道路、ということが、関係しているのかもしれない。
つまり、古いので、それだけ、早く、混沌とした状況になっていたのだ。
でも、なぜ、混沌としてしまうのだろう。
江戸時代、この場所には、百人鉄砲隊が、駐屯していたわけだが、江戸時代が、終わると、その必要がなくなってしまう。
このように、存在意義がなくなってしまったので、一種の、エアポケット状態が、生じたわけかな。
そのことが、混沌を、生み出したのかもしれない。ちょっと、わからないけど。
そして、その、混沌状態が、うらぶれた、危険な雰囲気を、呼び込んでしまったのだ。
一昔前、大久保、といえば、とにかく、かなり、危ない場所だったな。
この、大久保通りを歩くだけで、緊張したものだし、実際、注意しなければ、ならなかった。
そんな土地柄だったのだが、様相が変わり始めるのは、やはり、バブルの頃。
危険な場所を、ものともせず、いや、危険な場所だからこそ、世界各地から、来訪者が、集まってきた。
誰も近寄らなかったので、むしろ、進出しやすかったわけだな。
ということで、大久保の界隈は、様相が、一変してしまい、今に至っている。
もっとも、今のほうが、昔に比べ、むしろ、ずっと、平和的で、親しみやすくなっているように見える。
ひょっとしたら、一種の、テーマパークになっているのかもしれない、とも思えてしまうな。
(2009年8月記)