総武線秋葉原駅(ラオックス ザ・コンピュータ館跡)

ラオックス ザ・コンピュータ館跡

交通博物館の東側の大通りを、北に向かえば、すぐに、万世橋。橋を渡ると、秋葉原の中心部に出られる。
だが、あえて、ここは、従前通り、玄関からではなく、勝手口から、秋葉原へ。
もと来た道を引き返し、中央線の高架に沿って、西へ歩く。
さきほどの交差点で北に曲がり、そのまま北へ。
中央線の高架を潜って、昌平橋を渡る。
橋の北側、通りの東側は、秋葉原の街だ。
上空を、総武線の高架が、西へと伸びているのだが、その高架下が、もう、秋葉原によくあるお店でいっぱい。
懐かしくなるなあ。店の中身は、昔とは、かなり、違っているようだが、ごちゃごちゃした感じは、変わらない。
さらに、総武線高架の北側は、石丸電気。相変わらず、派手で、明る過ぎる店内。こちらも、昔と変わらないな。
石丸電気の脇を、北へと、歩いていく。
商店街を抜けると、東西に伸びる通り。信号は、ないのだが、たいてい、皆、渡ってしまうのだ。クルマも、心得ていて、歩行者を、優先させてくれる。
すべて、昔のままだ。
ふと、何か、忘れているような気がして、振り返ると、通りの南側に、廃墟のような、ビルが、建っている。賑やかな街には、場違いな感じがして、痛々しい姿だ。
しばらく見ていて、ようやく、そのビルが、ラオックスのザ・コンピュータ館だと、気付いた。
いつの間に、こんなになってしまったのだろうか。この廃墟のような佇まいを見ると、数ヶ月前、閉館、というわけでも、なさそうだ。もっと、以前のことに違いない。
あらためて、少なからぬ、時間が、経ってしまったことを、思い知らされてしまったということだ。
でも、こういうことで、知るのは、ちょっと、寂しい。
(2009年8月記)