丸ノ内線新宿御苑前駅(新宿御苑東側 多武峯神社)

新宿御苑東側 多武峯神社

国立競技場の西側を、北へと、歩いていく。
陸橋、首都高の高架、中央線と、次々と、潜っていき、中央線の北側へ。
さすがに、こうして、橋の下を、何度も、通ると、やはり、谷地なのだと、実感してしまうな。
さらに、北へと、進むと、道は、上りとなっていく。
上り、といっても、これまでのように、渋谷川の、土手を、上っているわけではない。
渋谷川そのものが、この坂を、流れ下っているようなのだ。
そのことは、渋谷川の、源泉が、近いことを、示しているようにも思える。
つまり、渋谷川は、もう、谷地を穿つほどの、大きな流れではない、ということだ。
坂を上っていくと、西側には、広大な、新宿御苑
大きな、鉄の扉があるが、閉まっているみたい。入口は、別の場所だろう。
新宿御苑を過ぎると、新宿御苑と住宅街の境目あたりに、溝のような地形が、西に伸びている。
水の流れは、ないように見えるが、おそらく、この溝が、渋谷川に違いない。
だが、溝を、辿っていくには、新宿御苑に入らなければ、ならないのだけど。
さっき通り過ぎた、鉄の扉は、閉まっているし。どうやら、北側の、甲州街道あたりまで、行かなければ、ならないようだ。
ということで、住宅地の中、また、北へ向かう。
しばらくすると、途中に、多武峯神社。
新宿御苑のある場所は、江戸時代、高遠藩内藤氏中屋敷だったのだが、その屋敷内にあった神社だ。
もっとも、最初から、この場所にあったのかどうか、ちょっと、わからない。
ただ、地形的に見ると、台地なので、いかにも、神社が、ありそうな場所ではある。
静かな境内で、ちょっと、一休みし、また、北へ。
新宿御苑入口は、まだ、遠い。先を急ごう。
(2009年9月記)