丸ノ内線新宿御苑前駅(新宿御苑 西洋庭園)

新宿御苑 西洋庭園

玉藻池の縁に沿って、東へと歩いていくと、明らかに、流出口はあるようだ。
そして、そこから、東へと、溝が、伸びている。
ただ、その溝に、水が、実際、流れているのかどうか。
流れているようには、見えなかったけど。
ひょっとしたら、もう、現在、玉藻池は、渋谷川の源泉としての、役割は、ないのかもしれない。
つまり、どこからか、水が、引かれていたり、あるいは、本当に、下水だったり。
これ以上は、わからないな。
でも、この溝を辿っていくと、さっき、歩いてきたとき見た、新宿御苑と住宅地の間にあった、溝に、通じているのは、確かなようだ。
だから、たぶん、昔は、玉藻池から、この溝を伝って、水が流れ出ていた、と思う。
ということで、渋谷川を遡る道行は、終着点に辿り着いたわけだ。
だから、帰ってもいいのだけど、時間もあるので、しばらく、園内を歩いてみることにする。
さらに、東へと歩くと、大きな門。
さっき、この門の、外側を歩いたんだっけな。
門から、振り返って、西側の方を見ると、絨緞のように広がる、緑の芝地と、両側に大きな並木が果てまで続く。
いちおう、回廊になっているのだが、まるで、尺が、非現実的に、巨大なので、壮大さ、迫力を、感じてしまう。見る者に、自身の小ささを、実感させるから、そう感じてしまうのだろう。
これが、西洋庭園、というものらしい。
この場所に立っていると、本当に、都心の中にいるとは、思えないな。
(2009年9月記)