都営浅草線高輪台駅(高輪商店街沿いの古いお店)

高輪商店街沿いの古いお店

高輪台商店街をさらに、北へと、歩いていく。
商店街といっても、今は、お店は、ほとんどない。
ただの、普通の道路になっている。
さらに、進んでいくと、通りの西側に、古いお店が並ぶ一画。
建物は、さっきの消防署よりも、もう少し、古いようだ。
たぶん、このお店が、開店した当時は、まわりは、さぞ、賑やかだったことだろう。
だが、今は、寂しい感じだし、さらに、ここから北側は、もう、完全に、商店はなくなる。
マンション地帯になっているのだ。
マンションが、建ち並ぶと、ショッピングセンターは、あっても、商店街は、なくなるわけだな。
とすると、いずれ、残っている、わずかな、高輪台商店街も、マンション地帯になって、なくなってしまうに違いない。
残るとすれば、歴史的なテーマパークになるしかないだろう。
もしかすると、さっきの消防署や、この古いお店、和菓子屋さんは、すでに、テーマパーク化しているのかもしれない。
ところで、今、歩いている、高輪台商店街の道、明治時代初め頃の地図を見ると、実は、このあたりでは、唯一の道なのだ。
大通りの、桜田通りは、まだ、開通していない。
ずいぶん、古い道らしい。高台の尾根を通っているからかな。
ひょっとしたら、江戸時代、高輪台の麓、海岸沿いに、東海道ができる以前から、通っている道かもしれない。
もっとも、そんな昔、往来は、あまり、なかっただろうけど。
それでも、もし、通っている者がいたとして、果たして、何百年も経ったら、この界隈が、こんな風になっているなんて、想像できないだろうなあ。
その逆に、今から、何百年後、どうなっているのか、考えられない。
本当にどうなっているんだろう。
考えても仕方ないか。
(2009年9月記)