都営浅草線泉岳寺駅(高輪 泉岳寺)

高輪 泉岳寺

高輪台商店街を北へ。
商店街といっても、もう、道の両側には、マンションしかないけど。
しばらく、歩いていくと、交差点がある。その交差点を東に、曲がり、そのまま東へ向かう。
通りは、伊皿子坂という坂になっていて下り坂。
その坂を、下っていくと、道は、どんどん、南へ南へと、カーブしていき、結局、南側へ。
Uターンしたようなものだ。あるいは、台地から麓へ、遠回りして、降りた、というところか。
そのまま、さらに、南へと進んでいくと、T字路に突き当たる。
T字路を西に向かうと、有名な、泉岳寺
そして、泉岳寺、といえば、忠臣蔵だ。
毎年、毎年、行事のごとく、テレビドラマでやっていたりするが、たまたま、見ると、今でも、なぜか、惹きつけられてしまう。
それは、現代だけではない。例えば、江戸名所図会の泉岳寺の記事を見ても、忠臣蔵が、熱っぽく、語られているのは、実に、興味深い。
つまり、普遍的な物語、ということなのだろう。
それに加えて、実際の、史実と、ない交ぜになっているので、なおさら、面白いのだ。
この物語から感じるのは、例えば、以下のようなことではないかな。
理不尽な処遇に耐えなければならない、憤りと、悔しさ。それを、理解してくれなかったことに対する、無念さ、失望感。
そういったことどもを、義の名によって、晴らすことの、爽快感。
身につまされるなあ。
たぶん、あと、何十年先も、同じように、忠臣蔵の物語は、繰り返されるのだろう。
(2009年9月記)