山手線日暮里駅(整備された日暮里駅前)

整備された日暮里駅前

駅前広場を見ると、本当に、変わったなと、実感してしまう。
昔、何度か、この広場から、バスに乗って、足立区の方まで、行ったものだ。
その頃、駅前広場の周囲には、昭和の時代から、取り残されたような、古ぼけた、お店や施設が、並んでいるだけだったし。北側には、怪しげな、飲み屋街があるだけ。本当に、そんな感じだったなあ。
あと少し経てば、こんなに、きれいになるなんて、まったく、想像もつかなかった。
でも、当時の、古ぼけた駅前の街の方が、チープで、敷居が低くて、飾らなくて、親しみが持てたけど。
そういえば、バスで、足立区に行ったとき、日暮里舎人ライナーの橋脚が、ぽつぽつ、広い道路の真ん中に、並んで、立っていたっけ。
当時は、日暮里舎人ライナーが、開通した後は、まだ、さらに、北へ、埼玉県まで、どんどん、延伸するはずだった。
そして、ニュータウン、とまではいかないが、新しい、街が誕生するような雰囲気がした。
今となっては、そんなこと、あり得ないことだ。
ニュータウンどころか、延伸も、無理だろう。
無限に、都市が、拡大することはないし、そもそも、それ以前に、もう、現状で、限界だからだ。
ところで、日暮里舎人ライナーは、結局、開通したんだけど、以前、訪れた、足立区は、どうなったんだろう。便利になって、あの、鄙びた、郊外のような、雰囲気は、変わってしまったのかな。
もう、そんなところまで、行くことはないので、わからない。
とにかく、わかったのは、こんな風に、駅前が、すっかり、整備されてしまったことだけ。
おかげで、なんだか、もう、日暮里ではないような、感じがするけど。
(2009年9月記)