東葉高速鉄道八千代緑が丘駅(八千代緑が丘駅前北口)

八千代緑が丘駅前北口

高田馬場駅から東西線
東西線は、東葉高速鉄道に乗り入れているので、乗り換えなくても、そのまま、乗っていれば、東葉高速鉄道に入れる。
西船橋駅を過ぎると、東葉高速鉄道だ。
たしか、バブルの頃、盛んに工事をやっていたな。
当時、開通すれば、その利便性は、計り知れない、という、夢の路線。
この沿線に、その頃、知り合いが住んでいて、よく、クルマで訪れていたものだ。
もっとも、昔も、たぶん、今も、千葉県は、クルマ社会。あまり、東葉高速鉄道建設の熱気は、感じられなかったけど。
京成電鉄もあるし。
昔の思い出に浸っていると、いったん、地下に潜っていた、東葉高速鉄道は、再び、地上へ。
豊かな緑と、丘陵地。そして、荒々しく削られた、宅地の造成地が目の前に広がる。
たぶん、東葉高速鉄道が、開通しなければ、手付かずの、自然が、残っていたかもしれない。
だが、開通したからといって、ニュータウンみたいに、新しい街が出現する、ということにはならず、いかにも、中途半端だ。
東葉高速鉄道の運賃が、高いので、あまり、沿線の開発が、進まないのかな。
列車は、高架の上を、疾走していく。
この先に、たしか、バラ園、というのが、あったっけ。
園芸に興味はないけど、他に、何もないので、一度、知り合いに、連れて行かれた。
他にあるものといったら、その頃、あちこちにできていた、郊外型のレンタル屋。郊外型のレストラン。それに、弁当屋。ゲームセンター。
当て所もなく、その間を、クルマで、巡回して、一日が過ぎた。
さすがに、いかなかったけど、夜は、フィリピンパブ、というのもあったな。
東葉高速鉄道は、といえば、まだ、高架の橋脚が、ぽつぽつと、並び始めたぐらい。
開通したら、ここに来るのに、便利になるなあ、なんて、思いつかなかったけど。
そして、東葉高速鉄道が、いよいよ、開通するのだが、その頃には、バブルは崩壊。
バブルが崩壊したから、というわけでもないけど、いつしか、知り合いとも、疎遠になって、この沿線に来ることは、まったく、なくなってしまった。
そんなことを思い出していると、列車は、八千代緑が丘駅へ滑り込む。
八千代緑が丘駅で下車。北口に出る。
(2009年9月記)