銀座線赤坂見附駅(赤坂 豊川稲荷)

赤坂 豊川稲荷

青山通りを、西へと、歩く。
その先にある、赤坂見附交差点が、谷地になっているので、下り坂だ。
ところで、なんで、この谷地にある交差点が、赤坂見附交差点という名前なんだろう。
赤坂見附から、見下ろせる場所に、あるからだろうか。
よくわからないが。
その赤坂見附交差点の、ちょっと西に離れるが、南西側には、かつて、赤坂小学校があり、それ以前、江戸時代には、有名な、大岡越前のいた、大名上屋敷が、あったらしい。
有名といっても、大岡政談をもとにした、テレビの時代劇しか、知らないけど。
高度成長期の終わり頃から、安定期、バブル期、その後も、しばらくは、放映されていたな。
番組を、見入っていたわけではないので、内容は、覚えていない。寓話的な落ちのある、筋立てだったように思うぐらいだ。
ただ、印象に強く残っているのは、全編に流れている、穏やかな、空気。
不安なことが、一切、ない。
当時の、社会の、安定感を、如実に、物語ってるように思える。
そんなことを思い出していたら、あの頃が、とても、懐かしくなってしまった。
やはり、何を置いても、社会が、安定している、ということはいいことなのだ。
高度成長期は、豊かになることこそが、社会の安定を、もたらすと、信じられていたのだろう。
現に、そうなったし。
でも、今は、社会の安定を、犠牲にしてでも、豊かさを、追求しているようだ。
時代の流れなので、残念だが、仕方がない。
ということで、自分としては、赤坂見附とは、関係のない、赤坂見附交差点、名前を変えるとしたら、大岡越前交差点でもいいかな、と思ってしまう。
無理だろうけど。
そういえば、大岡越前のいた、大名上屋敷には、豊川稲荷が、あったのだ。
こちらも、有名だが、今は、もっと、西側、道路の北にある。
大岡越前交差点は、ますます、無理だな。
(2009年10月記)