銀座線外苑前駅(神宮外苑 銀杏並木)

神宮外苑 銀杏並木

東西に伸びる、交通量の多い、大通り、青山通りを、西へ。
北側には、広大な、赤坂御用地が広がっている。
森のような赤坂後用地に沿うようにして、しばらく歩いていくと、南北に伸びる、外苑東通りとの交差点。
青山一丁目交差点だ。
ここからが、青山という感じの街並み。
賑やかだが、洗練されていて、おしゃれな雰囲気がする。
西側に、渋谷、南は、麻布。東は、赤坂。
おしゃれで、賑やかなわけだ。
そして、北側には、一転して、閑寂な、神宮外苑が、広がっている。
神宮外苑は、赤坂御用地の西側に当たっているので、そうなるわけかな。
なんとなく、青山の街の格を上げているのは、この、神宮外苑なのかもしれないな、と思ってしまう。
もっとも、街の格が、上だろうと、下だろうと、自分には、どうでもいいことだけど。
ところで、青山通りの南側、青山の地名なのだが、広大な、青山氏下屋敷があったかららしい。
なぜ、あまり、よく知られていない、青山氏が、そのような、広い土地を、得たのか、というと、徳川家康が、江戸に入ったとき、側近、青山忠成に下賜した、ということからだ。
内藤新宿の、内藤氏中屋敷の話と、ほとんど同じ気がする。内藤氏の場合は、徳川家康の側近、内藤清成が、屋敷地を賜っている。
徳川家康としては、どちらも、幹線道路の要を占める場所で、信用できる者に、任せたかったのだろう。
だが、内藤氏中屋敷跡の方は、地名が、内藤にならずに、新宿になってしまう。
歴史とは、妙なものだ。
そんな青山から離れ、青山通りから、北へ。神宮外苑に入ってみる。
入口には、長大な、銀杏並木。
あと、一ヶ月もすれば、並木の葉も色付き、一面、黄金を敷き詰めたかのごとく、というようになるのだろう。
といっても、あまり、興味はないので、かくのごとく、そうなる、一ヶ月前に、来たわけだが。
(2009年10月記)