弦巻一丁目(弦巻通りに沿う蛇崩川跡)

弦巻通りに沿う蛇崩川跡

蛇崩川緑道を歩いていると、ひょっこり、普通の道路に出てしまう。
東西に伸びる、弦巻通りだ。
緑道は、道路になってしまった、と思ったが、北側の歩道が、なんとなく、緑道の続き、という雰囲気。
そういう、演出で、歩道を整備したわけではなく、たぶん、実際、弦巻通りの、北側を、蛇崩川が、流れていたのだろう。
その上に蓋をして、今は、歩道になっているわけだ。
川の流れが、あった頃は、まだ、宅地化されていず、農村風景が広がり、さぞかし、長閑な感じだったに違いない。
今は、住宅地。いちおう、閑静なのだが、川には、蓋がされてしまった。
そんな、弦巻通りの歩道を、のんびり、歩いていく。すると、しばらくして、緑道が再び、出現。
その緑道は、北西へと、伸びている。
やれ、嬉し、と、さっそく、その、復活した、蛇崩川緑道に入ってしまったのだが。
実は、蛇崩川を遡る、というのも、かなり、気紛れで、蛇崩川についての、予習や、下調べは、していない。
後で、知ったのだが、蛇崩川は、ここで、二手に、分かれているのだ。
合流している、と言った方が、いいかな。
どっちが、蛇崩川の本流なんだか、分からないけど。
ただ、今、振り返ってみると、緑道になっていない方、つまり、そのまま、素通りしてしまった方が、本流だったかもしれない、と思っている。
明治時代の地図を、見ても、地形的には、そちらの方が、谷地の幅が、広いのだ。
これでは、蛇崩川を遡る道行、宿題に、なってしまったかもしれない。
ちなみに、その流路を、辿ってみる。蛇崩川緑道から、少し、弦巻通りを進むと、公園があり、そこから、南西方向へ。
今は、その上を、細い道路が通っている。
流路は、徐々に、西へと、向きを変え、そのまま、西へ。
かなり進んだ先には、池の跡があったり、あるいは、源泉に多い、弁天様が、祀ってあれば、そこが、蛇崩川の源、間違いないのだが。
実際、行っていないので、残念ながら、何とも言いようがない。
いつかまた、この場所に来て、蛇崩川を遡る道行の、続きをしなければ。
(2009年10月記)