弦巻五丁目(蛇崩川の源泉があったと思われる公園)

蛇崩川の源泉があったと思われる公園

閑静な住宅地の中、川の跡らしき、道を辿りつつ西へ。
ちょっとした、登り勾配なので、間違いないと思いつつ、進んでいく。
ただ、この時、緑道のどこかに設置されていた表示板か、あるいは、思い違いの記憶によるものなのか、蛇崩川の源泉は、馬事公苑の池、という錯覚ができてしまっていた。
だから、蛇崩川の跡を辿りながら、馬事公苑を目指していたのだ。
さらに、西へ西へと、緩い坂道を歩いていくと、通りの北側に公園がある。
後で、考えると、この公園に、蛇崩川の源泉があったと思う。
だが、馬事公苑の池、と信じ込んでいたので、そのまま、通過。
公園の写真は、まったくの、偶然に、撮ったものだ。
そうと判っていたら、公園をもっと、探っていたのだが。
そんなわけで、気付かずに、どんどん、歩いていくと、どう考えても、明らかに、登り勾配ではなくなる。
この時点で、馬事公苑の池は、蛇崩川という説は、かなり、大きく、揺らいでいたな。
すぐに、馬事公苑の東側を、南北に伸びる、通りに出る。
実は、この通り、昔は、品川用水が、流れていたのだ。
もし、馬事公苑に、蛇崩川の源泉があるとするなら、この、品川用水を、横切っていなければ、ならない。
それは、ちょっと、考えられないので、明らかに、馬事公苑の中に、蛇崩川の源泉は、ないことになる。
もっとも、この時、品川用水について、知らなかったのだが、それでも、もう、地形的に見て、あり得ないな、と気付いていた。
でも、ここまで来て、引き返すのも、なんだし、いちおう、馬事公苑の池だけは、見ておこう、そう、思い直し、馬事公苑の南側を、西へと、歩き続ける。
(2009年10月記)