上用賀二丁目(馬事公苑の中の池)

馬事公苑の中の池

いつまでも、馬術競技を見ているわけには、いかない。池を、見に行くんだった。
苑内の地図によると、池は、南側にあるらしい。
さっそく、行ってみる。
まわりは、馬事公苑、ということで、普段、見慣れないものばかり。
例えば、地面は、たぶん、馬の足を痛めないようにするためだろうか、砂地になっていて、そういうことも、なかなか、興味深い。
そんな苑内を、南へ南へと、歩いていく。
ところで、馬事公苑についてなのだが、完成したのは、昭和の初め頃、郊外化が始まろうとしていた時期。
やはり、太古の昔の、放牧場とは、関係なさそうだ。
おそらく、都市に対する郊外の誕生に、関わるものだろう。
郊外に暮らす、住民のための、自然公園、プラス、馬に関するテーマパーク、といったところかな。
ただ、他の郊外と、比べれば、そのような、テーマパークの出現、異例に、早いような気もする。
郊外の中でも、田園都市、山の手、という位置付けだからだかうか。よく、わからないけど。
そんなことを考えているうちに、周囲は、動物園と、日本庭園が、混ざったような感じになってくる。
日本庭園、とくれば、池、なわけで、実際、幾つかの、池が、現れた。
もう、判っていたが、蛇崩川の、源泉という風には、見えない。
どうみても、日本庭園の池だな。
たとえ、これらの池から、水が流れ出していたとしても、西側だろう。
というわけで、蛇崩川の源流を探索する、道行は、実に、不完全燃焼に終わってしまった。
時間があれば。また、来ればいい。
さて、戻るとするか。
(2009年10月記)