つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅(パークシティ柏の葉キャンパ

パークシティ柏の葉キャンパス二番街工

閑散としてはいるが、きれいに整備された、駅前広場。
そこには、澱んだような、呑み屋街もないし、迷路のような、商店街もない。
開けっぴろげで、爽やかで、どこまでも、明るい。
今しも、そんな、駅前広場の果て、盛んなる、工事現場を遠望できる。
おそらく、駅西口の、再開発に違いない。
勇んで、その工事現場に向かうことにする。
すると、その手前に、妙に、広々とした、駐車場。
駅に、それほど、近いわけでもないし、そもそも、がらがらだし。
それに、いかにも、急ごしらえで、作ったことが、わかるような、そんな雰囲気。
とりあえず、この、妙な駐車場は、どうでもいいのだが、ただ、そのおかげで、工事現場に、近付けない。
迂回するのも、面倒なので、広大な駐車場の中を歩いていくことにする。
荒れ果てて、でこぼこになっている、路面を歩いていき、工事現場の、すぐそばまで、辿り着いた。
あと、何年かすれば、東口と同じように、ここにも、巨大な、高層住宅が、建つのだろうな。
そんなことを思いながら、ふと、建築計画のお知らせの看板を見てみると、どう考えても、計画より、かなり、規模が、小さい。
当初の予定より、規模を、縮小したのだろうか。
そうだとしても、これでは、縮小し過ぎだ。ちょっと、それは、考えられない。
とすると、今、立っている、この、荒れ果てた、廃墟のような、駐車場こそが、いまだ、着工されていない、西口の再開発なのではないかな。
どう考えても、そうに違いない。
なるほど、そういうことか。
ふと、空を見上げると、秋晴れ。
雲一つなく、爽やかで、どこまでも、明るく澄み切っている。
(2009年10月記)