南北線溜池山王駅(赤坂 氷川坂)

赤坂 氷川坂

さくら坂を下り、再び、六本木通りへ。
通りを南西へ歩く。
アークヒルズあたりに、地下道があり、六本木通りの北側に出られるからだ。
六本木通りから、さらに、北へ。住宅地の中、細い路地を進む。
路地は、上り坂となっていて、南部坂と、呼ばれている。
もう、ここまで来ると、いままでの、喧騒が、想像できないほどに、静か。
しばらくして、十字路を、南西に曲がり、そのまま、南西へ。
すぐに、今度は、北への道。下り坂。氷川坂となっている。
坂の向こうには、赤坂のビルなどが見え、この場所が、都心にあることを、感じさせられるが、それ以外は、どこぞの、郊外のようだ。
緑も多く、閑静な佇まい。
山の手になっているので、当然かな。
さらに、近くには、氷川神社の広い境内などもあるし。
そういえば、赤坂から六本木通りへ、あるいは、その反対に、歩くとき、大通りではなく、そのまま、そういった、住宅地の中を通ってくると、不思議な感じがしてしまう。
都心の著名な繁華街の間に、なんで、こんな、静かな場所が、ということだが。
ただ、バブル期より前は、アークヒルズの周辺だって、こんなものだったと思う。
あの頃、地方の変貌は、凄かったが、むしろ、都心部は、ほって置かれたのだ。
今は、逆で、地方は、ほって置おかれ、都心は、もの凄い勢いで、変貌している。
その中にあって、まだ、ここは、静か。
おそらく、アークヒルズの方は、谷地だし、そばを、首都高の高架が、上を通る、大通りが、走っているから、住環境がよくなく、再開発されやすいのだろう。
こちらは、山の手だから、変化はないわけか。
そんな、静かな氷川坂を、ゆっくりと、下りていく。
(2009年10月記)