半蔵門線押上駅(工事中のスカイツリー)

工事中のスカイツリー

四ツ目通りを、北へ北へと、歩いていく。
一帯は、昭和の初め頃から、工場地帯、下町になったのだが、その後、高度成長期を経て、工場地帯は、なくなってしまった。
工業立国を、達成してしまえば、もう、工場は、いらなくなるのだ。
ということで、その跡には、うらぶれた、時代遅れの、下町だけが、残ることになる。
それは、それで、レトロで、よかったのかもしれないけど。
昔懐かしい、昭和の街並み、というわけ。
でも、そういう場所は、結局、再開発の対象になる。
それが、錦糸町のアルカタワーズのビル群なのかな。
それに、今、歩いている、このあたりも、昔は、もっと、鄙びた感じがしたっけ。
いつしか、きれいに、整備されているし。
そんな、四ツ目通りを、さらに、北へ歩いていくと、東西に伸びる、北十間川
北十間川を、渡ると、対岸は、押上だ。
そして、その、押上こそ、現在、もっとも、大きな再開発の現場といえる。
巨大な、電波塔、スカイツリーが、工事中なのだ。
北十間川の北岸、その、広大な工事現場の南側を、西へと歩いていく。
さすがに、間近で見上げると、もの凄く、巨大だな。
隣にも、高層ビルも建つ予定だが、これでは、できあがっても、ただの、普通のビルにしか見えないだろう。
押上あたりは、この、工事が始まるまでは、まだ、レトロな雰囲気だったのだが、再開発が、完成すれば、一変してしまうに違いない。
かくのごとく、かつての、下町の、変貌は、今も、続いているのだ。
(2009年10月記)