京成電鉄京成稲毛駅(稲毛浅間神社)

稲毛浅間神社

道なりに、南西へと、歩いていくと、南側一帯には、こんもりとした、森。
稲毛浅間神社の、鎮守の森だ。
たぶん、京成稲毛駅からの道でも、境内に入れるのだろうが、やはり、大鳥居から、入ることにする。
さらに、西へ向かうと、南東方向へ、大通り、千葉街道
千葉街道を、南東へ少し歩くと、すぐに、稲毛浅間神社への入口がある。
昔は、この、千葉街道が、海岸だったらしい。
とすると、稲毛浅間神社は、海に面していたわけか。
実際、昔の写真を見ると、鳥居が、波打ち際にあって、大袈裟にいえば、広島県厳島神社みたいだったらしい。とても、風光明媚な景観だったのだろう。
参拝も、まさに、海から、ということ。
よほど、海と関わりのある、住民が、いたのだろうな。
創建は、おそらく、平安時代から、鎌倉時代。関東地方の開拓の時期。
ただ、その頃は、海と関わりがあるわけではなく、農業を生業としている、住民のための、祀りの場だったと思う。
けれど、この場所に、それ以前にいた、古代、入植者のための、祀りの場が、すでに、あったに違いない。
そして、その、入植者こそ、海と、関わっていた住民なのだろう。
といっても、もう、すっかり、今となっては、痕跡が、残っていないのだ。
記憶にすら、残っていない。そもそも、稲毛、という地名の、謂れも、わからないし。
でも、こんなに立派な、神社が、残ったのだから、それで、いいのかもしれないな。
(2009年11月記)