東武伊勢崎線堀切駅(東武伊勢崎線堀切駅の駅舎)

東武伊勢崎線堀切駅の駅舎

墨堤通りから北東へ。住宅地の路地に、入っていく。
以前からなのだが、このあたりだけ、例外的に、閑静な住宅街なのだ。
東武伊勢崎線京成電鉄の駅が近くにあって、交通の便が、案外、いいからだろうか。
ちょっと、わからないけど。
そういえば、あまり関係ないけど、隅田川を挟んで、南側の、汐入に、初めて行ったときのことを、思い出すな。
都営バスの終点だった。
神社があって、そのまわりには、昭和の時代から、取り残された、みすぼらしい、民家が、建ち並んでいたのだ。
ここらへんのような、閑静な住宅街とは、対照的な場所。だから、ふいに、思い出しのかな。
その後、すぐに、汐入は、再開発が、始まって、瞬く間に、きれいに整備されて、集合住宅地になってしまった。
その、できあがったばかりの集合住宅地に、いったことがある。
まだ、入居は、始まっていず、誰もいなかったし、道路なども、工事中で、完成していなかった。
まるで、映画のセットみたいだったな。
そんな集合住宅地に、ぽつねんと、浮浪者が、立っていたのだ。
一瞬、ぎょっとしたけど。
でも、たぶん、この、浮浪者氏、汐入の街が、再開発される前から、ずっと、この場所に、いたんじゃないかな、と思える。
汐入の街があったころは、居場所が、あったのかもしれないな。
そんなこと、思い出しながら、住宅街を、北へ歩いていくと、東武伊勢崎線堀切駅の、なんとも、小さな、古ぼけた駅舎。
この、駅舎には、居場所は、あるわけか。
閑静な、住宅街だから、そうなのかもしれない。
(2009年11月記)