西武新宿線新井薬師前駅(新井薬師商店会)

新井薬師商店会

駅西側を南北に伸びる、哲学堂通りを、南へ。
もう、この通りからして、商店街になっている。
勝手が、わからなかった頃は、とにかく、さらに、西へ、歩き、幅広な、中野通りまで出て、南へ、向かっていた。
こちらは、桜並木で、有名らしいのだが、でも、商店などはなく、普通の道路。
花の季節以外は、特に、風情や、情緒など、感じることはない。
そういうわけで、今は、もっぱら、この、哲学堂通りを、通ることにしている。
商店街としては、新井薬師商店会、という名前らしいが。
普通の道路の、両脇に、商店が、立ち並んでいるので、商店街ではなく、商店会、なのかな。商店街の定義が、厳密にあるものか、わからないけど。
でも、そんなことは、どうでもいい。
とにかく、並んでいる、お店が、レトロで、いい感じなのだ。
昭和の時代、そのまま。最近、多い、レトロテーマパークでも、十分にいける。
もっとも、前回、書いた、都心にありながら、急行が停まらない一帯は、たいてい、どこも、こんな雰囲気なのかもしれない。新井薬師前駅周辺に、限ったことではない。
そのような場所は、新興の郊外と、都心中心部の、オフィス街に、挟まれた一帯、ということなのだろう。
つまり、往来が、郊外と都心中心部なので、この場所を、通過してしまうのだ。
次々と、通り過ぎていくうち、いつしか、時代に取り残され、昭和のレトロになってしまったのかな。
ただ、レトロなら、いいけど、あまりに取り残され過ぎると、寂れていき、結局は、再開発、ということになる。
今、見た感じでは、大丈夫だろうとは、思うけど。将来のことは、わからない。
(2009年11月記)