西武新宿線新井薬師前駅(新井薬師 梅照院)

新井薬師 梅照院

哲学堂通りを南へと歩いていく。
並んでいるお店など、覗きながら、しばらく、進むと、南東に伸びる、薬師柳通りとの交差点。
薬師柳通りは、名前の示すごとく、なぜか、柳の並木道になっている。
なんで、柳を植える気になったのか、ちょっと、わからないが。でも、趣があって、いい感じだ。
その交差点から、北西へ向かうと、すぐに、新井薬師梅照院の山門がある。
新井薬師前駅新井薬師とは、もちろん、この新井薬師梅照院のこと。
創建は、江戸時代の前ぐらい。
ただ、それ以前、室町時代、開拓のために、あたりに、井戸が掘られたらしい。
農業用水、生活用水の確保が、目的だろうか。
その井戸にちなんで、地名が新井、なのかな。
というわけで、たぶん、この井戸が、一帯の村落にとって、開拓の、シンボル的な存在だったのだろうと思う。
その後、開拓が軌道に乗り、そのことを記念するため、井戸の近くに、新井薬師梅照院が、建てられたのに違いない。想像だけど。
今でいうと、百周年、というような、大きな区切りの年に、イベントを、開催するような感じかな。
そのようにして、創建された、新井薬師梅照院が、今、ここに、こうして、目の前に、あるわけか。
そして、これからも、歴史を、ずっと、刻んでいくことだろうな。
何年も、何十年も、何百年も。
(2009年11月記)