有楽町線豊洲駅(東京都港湾局晴海線鉄橋の橋脚跡)

東京都港湾局晴海線鉄橋の橋脚跡

豊洲運河沿いの遊歩道を、北西へ。
しばらくすると、豊洲運河の水面に、一列に、杭のようなものが、並んでいるいるのが見える。
一瞬、何だろうか、と思ってしまうが。
昔の地図を見ると、すぐに、謎は氷解。
ここには、かつて、貨物列車の、鉄橋が、通っていたのだ。
今は、橋桁は、なくなり、橋脚だけが、残っている。
ちなみに、その貨物列車の正式名称は、東京都港湾局晴海線。
北東側にある、越中島貨物駅から、伸びてきて、この場所で、豊洲運河を越え、豊洲を横断して、晴海まで達していた。
晴海と豊洲の間、晴海運河に架かる、春海橋の南側には、まだ、貨物線の鉄橋が残っている。
こちらは、橋桁が、今もあり、歴史的な遺構になっているようだ。
たぶん、豊洲運河の方は、船舶の運航に、不都合なので、橋桁は、撤去されてしまったのだろう。
晴海運河の方は、水面から、高い位置にあるので、大丈夫だったみたい。
将来、歩道橋にでもなれば、興味深いのだけど、どうなるのかな。
それにしても、豊洲に、貨物列車が、往来していたなんて、今から考えると、まったく、想像できない。
新しい集合住宅群が、完成し、もはや、痕跡すら、残っていないようだ。
時代の流れを、感じざるを得ない。
時代が過ぎ去れば、残るのは、思い出ばかり、ということか。
(2009年12月記)